国道と農道が交差する地点のすぐそばにある駅です
2007年に駅舎のリニューアル工事が実行に移された、九重駅。その2年後には関東一帯で普及しているIC乗車カード「Suica」の導入がはじまりました。その翌年になると、外房線PRC型自動放送がスタートしています。九重駅が設立された場所は山地の周縁部分に接しています。特に駅の南側は、駅から出ただけですぐに小さな山々を一望できます。こうした山林や農地、空地などが駅を取り囲むように続いているため、人家などはまばらに建てられています。駅の北側はやや建物がかたまるように並んでいますが、まとまった市街地と呼ぶほどではありません。九重駅は、国道128号線と安房地域広域農道に近接しています(この2種類の道は駅のすぐ西側でぶつかっています)。路線バスに乗る場合は、駅前および駅の近くに設置されている3種類の乗り場のいずれかを選ぶことになります。路線の運行元となっているのは、JRバスグループや日東交通グループ、それから京成バスです。九重駅は、JRの内房線に所属しています。高速で運転される列車はいっさい停車しませんが、隣接する館山駅で降りて待つと、特別快速をつかまえることができます。よその鉄道への乗り換えについては、終着駅である安房鴨川駅がいちばん近いでしょう。この駅とは30キロ近く離れていますが、外房線への乗り継ぎが必要なときは役に立ちます。反対方向では、木更津駅が最寄りの乗り換え地点になります。木更津駅では、久留里線への乗り換えが実現します。九重駅の利用率は、ずっと前から低水準で推移しており、大規模な変化はありません。しかしあえて正確に語るなら、平成に入って以降少しずつ低下していました。1日ごとの乗客数は、1994年に130人以下に落ち、その5年後に100人以下となりました。しかし2003年になるとまた100人台に回復しています。九重駅の近辺では、介護施設などがたくさんあるというイメージはほとんどないかもしれません。確かに軒数が多いとは書けないのですが、少し調べただけでも意外なほど施設は目に飛び込んできます。駅から2キロ圏内に区切って探しても見つかる施設は確実にあるでしょう。もっとも、施設の軒数や種類が豊かになるのは、駅から4キロ以上遠ざかってからです。できたら、7~8キロ離れたところまでチェックすることを忘れないようにしたいものです。施設の種類については、グループホームがいちばん見つかりやすく、その次に見つかりやすいのはサービス付き高齢者向け住宅だろうと思われます。














