空港ができたおかげで人口が増えているところです
多屋駅が誕生したのは、時代が明治から大正に移って間もないころでした。隣接する常滑駅とほぼ時期を同じくして、現在の位置に開設されています。40年以上前から無人化されており、どちらかといえば閑散とした駅だと考えられてきましたが、今世紀に入ったばかりのころに駅全体が橋上化およびプラットホームの延伸工事などが着手されています。伊勢湾に非常に近接しているエリアのため、駅の西側を直進すると簡単に海岸に出くわします。その一方東側をまっすぐ進むと、農地などが連なるエリアにぶつかります。駅のすぐそばは住宅密集地として使用されていますが、昔から代々住み続けてきた市民が多い地域からは離れています。どちらかといえば、比較的新しい時期に移り住んできた単身者が多いイメージです。多屋駅の南側は、知多横断道路が東西を突っ切るように敷かれています。多屋駅は、名鉄常滑線に所属する駅です。急行列車などはまったく停車しない駅ですが、常滑駅で降りて待てば全種類の列車に乗り換えできます(ミュースカイに関してのみ制限がありますが)。そして中部国際空港に行きたいときは、常滑駅を介して空港線に乗り換えることになります。発着駅方面に向かうときは、太田川駅が最寄りの乗り換え地点となります。この駅では河和線への乗り継ぎが可能となります。発着駅である神宮前駅とは30キロ近く距離があるのですが、名古屋本線と接続している駅ですからこの駅を目指す乗客は少なくありません。多屋駅の利用率は、職員が派遣されないことから想像できるように、かつて著しく低いままでした。しかし隣駅が空港線への経由地となったことが事態を一変させます。今世紀に入ってからの1日平均の乗降客数はまさに「うなぎ上り」と形容するにふさわしい状況です。1990年代から今世紀初めにかけて200人未満だった数値ですが、2005年になると500人以上を記録します。2000年代後半には横ばい気味になった時期も数年ほどありましたが、2013年になると1000人台に突入しています。多屋駅の近辺で介護施設を探すときは、まずは駅から5キロくらいの範囲を目安にするとよいでしょう(2キロ圏内で見つけるのは、不可能ではないのですが簡単なことではない模様です)。民間の施設で見つかりやすいタイプをあげるなら、グループホームまたはサービス付き高齢者向け住宅あたりになりそうです。月額使用料は安い事例が多く、相場は15万円を切る可能性があるほどです。


























