往年の別荘地「長浦海園文化住宅地」の面影が残る地区
長浦駅が誕生したのは、今から80年以上昔の昭和初期のことでした。当初は、著名な海水浴場の最寄り駅という認識が強く、夏になると各地からおびただしいレジャー客が集まったものでした。現在では、この駅から歩いて半時間程度でアクセスできる「名古屋港海づり公園」の最寄り駅ですが、この公園は2014年から防災工事のために休止しています。長浦駅の近辺は、人の暮らすスペースは主に駅の東側に集中しています。もともと別荘地として発達してきた歴史があるため、建てられてから古い建物や長く住み着いている世帯が多いという特徴があります。北側ないし東側をまっすぐに進むと、やがてもっと住宅が密集している地域に突入しますが、長浦駅が最寄り駅となる範囲については街並みのあちこちに緑が豊かに残っており、高齢者にとっては好ましい環境といえるでしょう。駅の西側は臨海地帯であり、現在は工場や倉庫をはじめ企業の所有地が大半を占めています。長浦駅は、西知多産業道路に近く、インターチェンジにも容易に乗り入れできる位置にあります。長浦駅は、名鉄常滑線の管内にある駅です。隣駅である古見駅は、準急や急行をつかまえる場所として役に立つことがあります。その向こうにある朝倉駅では、さらに特急や快速急行の利用まで可能となります。朝倉駅の3区間先に位置する太田川駅で降りると、河和線への乗り継ぎを実行できます。なお反対方面では、終着駅である常滑駅が空港線への接続駅として有名です。長浦駅の利用率は、平成に入ってから低下していた時代がありました。1日あたりの乗降客数を算出すると、今から20年以上前には1300人を超えていた時代があったことが判明します。過去10年間は、安定してはいるものの900人に届かない年が連続しています。長浦駅を起点として介護施設を探すときは、駅のロケーションに合わせた配慮が必要です(すなわち、駅の東側は海に面していますから)。施設が見つかるのはだいたい、駅から1~4キロ以内、特に駅から1~3キロ以内の範囲が主な対象エリアとなることでしょう。施設の区分に関しては、グループホームや住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホームなどに遭遇できるチャンスがあります。施設への入居料金は、有料老人ホームの場合でも比較的安くなる傾向があります。入居一時金は施設ごとの差が大きいのですが、月額使用料の全体的な相場は、20万円くらいかそれより低額になる可能性がありそうです。











