温暖で、自然豊かな都市。心身ともに豊かな老後を過ごせそう

伊勢湾に面し、知多半島の北西部を占める知多市。
「新舞子マリンパーク」や「佐布里緑と花のふれあい公園」のような観光名所が安定した集客数を記録しているほか、尾張萬歳や法海寺といった寺社仏閣や文化財が市のシンボルとなっています。
古い街並みが広がる一角もあり、高齢者にとっては尽きない楽しみや愛着を見いだせる都市と呼べるでしょう。
鉄道については、名古屋鉄道の常滑線と河和線に限定されていますが、国道や幹線道路はかなりの種類が通っています。
バスについては、市名・地名を冠した「知多バス」が複数の路線を直轄しているほか、市当局と提携して、コミュニティバスの運行に力を貸しています。
知多市は丘陵地が多いにもかかわらず、発電所や用水といったインフラが充実しています。
団地の建造も過去数十年間を通して行われてきました。
このような事情のためか市の人口は一貫して増加を続けています。
21世紀に入ってからその伸びるペースが落ちてきたものの、まだ現象には転じていません。
現在は85000人をわずかに超える程度と発表されています。
知多市の高齢化率は、2010年に20%に達しました。
これは愛知県内では上位ではありませんし、少子化率も同じ年に15.1%と発表されており、少子化・高齢化ともにまだゆとりがある状態であることがうかがえます。
とはいえ、要介護認定者数が愛知県内でもかなり多いほうだと指摘されています。
2011年にはすでに9000名を超えていることが明らかにされたばかりで、ケアサービスの強化が今後とも待望されています。
また、認知症の高齢者数は2007年の時点ではまだ1000名を超えたばかりでしたが、2012年に入ると1500人を目前にしていることが判明しました。
グループホームのいっそうの整備なども、同時に求められそうです。
知多市の老人ホームや高齢者専用住宅の実情を見てみましょう。
市の面積や人口の規模を考えると、特に民間の施設についてはまだじゅうぶんだとはいえなさそうです。
ただし、現在定員に空きがある施設をチェックすると、驚くほど安い施設が混ざっていることもまた事実。
介護付き有料老人ホームのように、どうしても費用がたかくつくタイプの場合でも、入居一時金と月額使用料の総額が48万円以下になる施設があるほどです。
それ以外のタイプを見て回っても、入居一時金がない施設がけっこう目につきます。
言い換えると、施設数は少ないものの、条件が悪くないところが何件もあるということです。
この点はぜひ活用したほうが賢明ではないでしょうか。