歴史や自然と親しめる観光スポットがたくさん

愛知県のほぼ中央に位置する、知立市。
巨大な豊田市のほか、刈谷市や安城市に囲まれていますが、地図上ではとても小さなエリアに見えます。
しかし東海道の宿場町として交通上の要所だった歴史を持っており、鎌倉時代の史跡がいまだに市内に残されています。
人口密度の高さで有名ですが、市内は一部の区画を除いて静かな田園風景などが広がっており、静寂や自然との調和を楽しみたい向きにはぴったりの場所です。
無量寿寺のカキツバタ園のような、実際に歴史や自然と親しめる観光スポットも少数ながら存在します。
だからといってまったくの田舎だというわけではありません。
商業施設にすぐに行ける点は大きな強みでしょう。
知立市の交通インフラの集合地点といえば、おそらくは「知立駅」でしょう。
特急を使うと、名古屋駅まで20分程度で到着します。
古屋鉄道の名古屋本線・三河線の両方がこの駅で接続しています。
駅の複線化工事が進行中のため、近い将来はもっと便利な駅になると思われます。
とても狭い都市であるにもかかわらず、国道1号線や23号線などが走っており、車両での移動に際して特に不都合を感じることはありません。
バスの多さも、小規模な都市であることを考えれば相当な水準で発展しています。
名鉄バスのほか、知多集合・知多シーガル号・知多市コミュニティバスと、地域に密着した路線が市民のために走行しています。
知立市は面積が狭く、人口も限られていますが高齢化はまだ顕著な段階ではありません。
2023年の調査では、高齢化率は20.4%であり 、全国平均の29.1%と比較してもかなり良好な数値です
この数値をできるだけ悪化させない方向で動いていくことが市の行政、そして市民全体に共通する課題でしょう。
高齢者福祉の実態を見ると、個人あたりの介護給付費が「県内では安いほうにとどまっている」といった事実が指摘されており、これらの差し迫った課題から取り組んでいく必要がありそうです。
介護施設については、市の狭さも手伝って個数や種類はじゅうぶんだとはいえません。
特に民間の施設はかなり不足していると考えられますし、それが原因で費用体系もどちらかといえばシビアです。
しかしグループホームなどはだいぶ数がそろってきましたし、費用もあまりかかりません。
認知症の場合は、積極的に活用することが大事でしょう。
また、特別養護老人ホームのような居住地ごとに区分される施設にこだわらないなら、近隣の市にある施設に目を向けることも大切です。