温暖な気候が高齢者の過ごしやすさを後押し

大阪府の南端に位置し、大阪湾と和歌山県に南北を挟まれる格好となっている泉佐野市は、南側は和泉山脈がそびえており、海と山の美しさ両方を楽しめるエリアです。
豊かな自然を活かした農業や漁業のような第一次産業のほか、観光業でもかなりの収益をあげています。
それと同時に、商工業も独特の盛り上がりを見せており、多面的な顔を持つ都市です。
近年は、関西国際空港が人口の島にオープンしていることもあり、国内の他の地域からも、そして国外からも多数の人々が通過する場所に成長しました。
JR西日本や南海鉄道、さらに多数の幹線道路を利用することも容易で、定住しても不自由を味わう恐れがないエリアと呼べるでしょう。
泉佐野市の人口は、1990年前後に突然減少に転じたことがあります。
しかしその時期を除くと伸び続けており、現在もその勢いはあまり衰えていません。
それでも少子高齢化の波はこの土地にも押し寄せています。
2023年には人口9万8,545人、高齢化率26.5%との調査結果が出ています。
要介護認定者も増加中で、6,000人を超えています。
介護関係の福祉サービスを利用する人も確実に増えており、この数年は介護老人福祉施設を年間3000名以上、介護老人保健施設を年間2000名以上が利用しています。
訪問介護や通所介護も、2011年には1万名以上が利用しており、今後のさらなる利用者の増加を見込んで、先手を打って予算や設備を増やす施策を進めています。
養護老人ホームや経過的軽費老人ホームのような特別な施設の管理についても手ぬかりなく行われています。
ここで、泉佐野市内の一般の老人ホームや高齢者向け住宅の状況を見てみましょう。
民間の有料老人ホームについては、安い施設の方が高い施設よりも多い模様です。
入居一時金だけで100万円を超える施設もありますが、入居一時金も月額使用料も10数万円程度で相談できる施設も、軽く探すだけでちらほら出てきます。
施設の数が多いとはいえないものの、各家庭で条件に合った施設を探しやすい状態にあるといえそうです。
泉佐野市は、瀬戸内海式気候の影響を受けており、冬季に入っても比較的温暖な土地です。
高齢者にとっては負担のかからない地域となっており、生活の利便性に注目しても懸念材料はほとんど出てきません。
よく資料に目を通したり、何回も見学に出向いたりするなどして、慎重に入居先を決めるのがベターでしょう。