旧変電所と老舗の料亭、そして川岸のそばにある駅です

2014年の4月末に、開業からちょうど1世紀となる記念日を迎えた富雄駅。駅と同じ名前を持つ駅の川のほとりにあり、また駅のすぐ西側に、かつての変電所の瀟洒な建物が残されています。そして駅のすぐ北側にあるのは、戦前に建造された料亭である百楽荘。数寄屋造りの建物や日本庭園が特色です。現在も運営されており、冠婚葬祭などの会場として使われることがあります。
駅の周囲は平穏な市街地として使われてきました。文教施設がたくさん見られる点は大きな特徴です。その中でも特に目を引くのが、近畿大学の農学部と帝塚山大学の東生駒キャンパス。学生などが駅の近くを歩行する姿は、まったく珍しい光景ではありません。
お買い物を楽しんでいただける場所として特に目立つのは、イオン富雄店とイオンタウン富雄南です。専門店が数十軒入店しており、毎日の生活で欠かせない品物はあらかた購入いただけます。富雄駅は国道308号線や阪奈道路などに近い駅で、路線バスについては、奈良交通に乗降できる停留所が駅の東側に設置されています。
富雄駅は、近鉄奈良線に所属する駅です。管内では、準急・区間準急に乗車可能な駅に選ばれており、最寄りのお乗り換え場所は2区間先にある生駒駅です。生駒駅では、生駒線に加えてけいはんな線・生駒鋼索線へ乗り換えが可能。
反対方向では、4km以上先にある大和西大寺駅が最寄りの乗り換え先となります。この駅では、橿原線と京都線へ乗り継ぎが可能です。
富雄駅の利用率は、20年以上前から徐々に低下しているところです。1日あたりの乗客数を計算すると、1997年までは1万7,000人以上を記録していたことが判明します。その5年後に1万6,000人以下となり、さらに7年経つと1万5,000人以下になりました。
現在の富雄駅は、独特の持ち味を追求している施設がたくさん登場。ただし、駅の近所ばかりにこだわるのではなく、10km圏内くらいの範囲を念入りに探すことも大事です。そのほうが、希望の条件によく合致した施設にめぐり会える確率が上がるからです。施設の種別に関しては、住宅型有料老人ホームとグループホームがとても増えており、率直なところ選び放題となっています。