焼石駅周辺は桜などの自然が美しい。露天風呂付きの高齢者住宅もある

焼石駅は、岐阜県下呂市の焼石に位置するJR東海「高山本線」の駅。1929年国鉄の駅として開業した無人の地上駅で、旅客だけでなく貨物の取扱もありました。当初は終着駅でしたが、1930年に高山線が延伸し、途中駅に。1961年貨物の取り扱いが終了し、1987年にはJR東海の駅となりました。2015年、駅舎を改築。新しい待合室もできています。
列車同士が離合もできる駅で、2面2線のホームは跨線橋で接続。高山本線の美濃太田・岐阜方面行き上り列車と、下呂・高山方面行き下り列車が止まります。発着本数は少なく、上下線共に1時間に0~1本程度です。
ちなみに北隣の「下呂駅」までが12.6km、南隣の「飛騨金山駅」まで9.0kmと遠い為、駅間には信号機が設置されています。
焼石駅は東西を雄大な山々に挟まれた山間部の駅で、最寄りのバス停には下呂市のコミュニティバスである「げろバス下呂」の中原線と、「デマンド下呂」が発着します。駅の周辺は小さな集落なので駅の西には飛騨川が流れ、川と並ぶように国道41号が走行しています。
小学校や郵便局等の生活に密着した施設もありますが、何といっても中山七里や苗代桜、高山本線有数の鉄道写真の名所である下原ダムといった観光スポットがあるのが魅力です。
中山七里は美しい渓谷は、飛騨・美濃紅葉三十三選にも選定。一方、苗代桜は栃木県指定の天然記念物で、樹齢約400年とも言われる2本の巨木からなっています。最も美しい期間はライトアップされて夜も綺麗です。期間中は駐車場やトイレも整備される為、気軽に花見に行けます。
毎年桜の開花時期がほぼ決まっており、開花に合わせて田植えの準備を始めたことから、「苗代桜」と名づけられたそうです。桜に隣接する水田にも水が張られ、苗代桜が水面に映されるその光景が大変風情があって人気です。
また、焼石駅エリアには高齢者住宅や住宅型有料老人ホーム等のシニア向けの住まいも誕生。高齢者住宅は食事や排泄の介助といった介護サービスは別料金ですが、入居時の費用が10万円以下、月額利用料は10万円前後と安めです。それでいて施設内に天然温泉や病院が併設されている為、気持ちよく過ごせます。
焼石駅エリアは自然溢れる場所。足を伸ばせば下呂温泉も楽しめます。介護施設への入居を検討中の方は、駅周辺の住まいを見学してみてください。