ユニークな福祉サービスのある先進都市
武蔵野市は、東京都多摩地域の東部で、100円で乗れる武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」が運行中。
交通の便のないエリアを埋めるように走るこのバスは、全国のコミュニティバスの先駆け的存在で、ムーバスの成功により、他の市町村でコミュニティバスが採用されるようになったのです。
その他にも武蔵野市は積極的な独自事業を展開。
高齢者が自宅を担保にお金が借りられる「リバースモーゲッジ」などを率先して行ってきました。
交通アクセスはムーバス以外にもさまざまで、関東バスや小田急バスなどの路線バスや、JR東日本の中央本線、西武鉄道の多摩川線なども通っています。
武蔵野市は東京都23区への通勤率は44.5%で、ベッドタウン的な役割も果たす街。
人口密度が高く、都内では1位、全国でも埼玉県蕨市に次いで2位という人口集中が起きています。
その人口の内訳を見ますと、2005年の総人口約13.8万人、15歳未満の人口は約1.4万人。65歳以上の高齢者人口は約2.4万人でした。
2023年には人口14万7,964人、高齢者人口は3万3,094人、高齢化率22.4%となっています。
さらには2035年には高齢化率が25%になるという推計も出ています。
武蔵野市も「リバースモーゲージ」などの先進的な高齢化対策を推進することで、来るべき超高齢化社会への準備をしているのです。
武蔵野市は他にも「テンミリオンハウス事業」を実施。
地域住民や福祉団体に介護サポートを委託。
委託された団体がデイサービスやショートステイなどを行い、高齢者の支えとなるシステムです。
市の補助金が年間1000万円(テンミリオン)以下と決まっているのがこの名前の由来。
このように武蔵野市はユニークな福祉サービスのある先進都市なのです。
そして独自サービス以外にも、基本的な介護保険サービスもありますので、まずは健康福祉部の高齢者支援課に相談してみて下さい。
特別養護老人ホームに関しても、都内の他のエリアでは入居待機者が数百人以上という状況であるのに対し、武蔵野市は場所によっては待機者が数人なので入居も現実的です。
特養は何と言っても費用が安いですから、介護度3以上の方は申し込んでおくと良いでしょう。
金銭的に余裕のある方には介護付き有料老人ホームがおすすめです。
入居時の一時金だけでも数千万円かかる所もありますが、その分、レクリエーションも豊富で、機械浴という介護度が高い人でも入浴できる浴槽などの介護設備も揃っており、高度な医療看護なども期待出来ます。
病気で看護が必要な方は特に、有料老人ホームに入居すると安心だと思います。