信貴山を望む静かなエリア。個性ある介護施設が進出しています

この駅の場合は、山目当ての観光客のほかに近くにある静かな霊園への参拝が目的の乗客が多い点でも有名です。もともと駅の周囲には住宅地が多く、独特の静穏さが長きにわたって保たれてきました。高齢者が落ち着いた生活を営むための条件がすべて集まっている土地と考えよいでしょう。
信貴山口駅は近鉄線所属の路線が2種類乗り入れる駅です。信貴線については、河内山本駅で下車して、大阪線に乗り換えて各方面に向かうというコースをたどることが一般的でしょう。大阪線に乗れば、大阪市内中心部から三重県まで、目指せる範囲は大幅に広がります。西信貴鋼索線は名前のとおりケーブルカーですが、高安山駅で降りて(バスに乗るなど)次の行動に移ることになります。ちなみに車両でどこか遠くに行きたいときは、タクシーやマイカーを使ってまずは大阪府道177号東高安停車場線に入ることがおすすめです。
この駅は開けた場所にあるわけではないため、おおぜいの乗客を集めることはありません。しかし一定のニーズがあるため利用率はどちらかといえば安定傾向にあります。21世紀に入ってからの1日あたりの乗降客数を割り出すと、1500人前後で推移しています。これからもその点はめったに変わらないでしょう。
大阪府内の駅としては小規模な部類に入りそうですが、目新しい設備などが採用されていないわけではなく、2007年から地域性の高いICカード「PiTaPa」の使用が可能となっています。
信貴山口駅の周辺は昔ながらの雰囲気がわりと強く残るエリアです。最新式の介護施設などはまだ多いとはいえませんが、少し時間をかけて熱心に探せば、1~2キロ圏内で小ぢんまりとした高齢者住宅などを見つけることは可能です。
そして数キロ圏内に検索の対象範囲を拡大するなら、目にとまる介護施設の数は急に増えることでしょう。施設のタイプはバラバラですが、大きめで建物や庭地などが広いところであったり、おしゃれな外観を持つところであったりと、個性にあふれた施設が主流です。見て回るだけでも楽しいでしょうし、参考になることも多いはずです。
費用に注目しても、入居一時金・月額使用料が低額なところは決して少なくありません。気になる施設が出てきたら、やはり直接説明を聞きにいくに越したことはなさそうです。