ここ10年ほどで高齢者施設の開発が顕著な彩都西駅

この彩都は複数の自治体にまたがったニュータウンですから、生活に必要な設備はほぼすべてが手に入るように設計されています。買い物や飲食、また高齢者にとっては生命線になりうる医療機関の整備などは、念入りに行われてきました。交通システムについても同様で、駅からは阪急バスが管理する路線があります。このおかげで2011年からJR茨木駅などに楽に行けるようになりました。
この駅が開業したのは(正式には)2007年のこと。もともと、大阪高速鉄道国際文化公園都市線が開通したのは1998年のことでした。当時は阪大病院前駅が終着駅でしたが、2007年にこの駅と隣駅の豊川駅がオープンして状況は一変したのです。
歴史の浅い駅ですが、利用率の高まりは急ピッチです。1日平均の乗降客数は、2008年に4000人台に、2011年には5000人台に乗りました。しかし2012年にはもう6000人を突破しており、急激な駅の成長ぶりがうかがえます。
やはりモノレールでの移動にあたっては、まず万博記念公園駅まで出ることが前提でしょう。そこまで行けば大阪モノレール線に乗り換えができますから。大阪空港駅から門真市駅まで、多数の駅がありますが、阪急電鉄などと接続している駅がいくつもあります。
彩都は茨木市と箕面市にまたがるニュータウンですが、この駅があるのは茨木市側です。茨木市は、かなり前からベッドタウンとして利用されてきたエリアで、高齢化の進行が懸念されている最中です。数値だけ見れば、よその自治体の中では目立たないものの、数値の伸び方はかなり急激です。幸い、茨木市は老人ホームや高齢者専用住宅の戸数でいうならだいぶ恵まれているほうに入りそうです。
もちろん、需要に完全に追いついているとはいいがたいのですが、この10数年で建造された施設の数はかなりインパクトがあります。特に目につくのはサービス付き高齢者向け住宅でしょう。元来、費用の少なさで評判になっている施設ですが、この彩都西駅の周辺においても、月額使用料や入居一時金の合計額が30万円以下に収まるケースがけっこうある様子です。
このほか、グループホームや高齢者住宅、そして住宅型有料老人ホームも安めの施設が進出しているところです。介護付き有料老人ホームについても若干ながら安めの施設がありますから、よく見て選ぶことが推奨されます。