学校や公営住宅が重なる地域に安めの介護施設が続々出現

若々しさやにぎやかさが漂う一方で、公営の集合住宅をはじめ市街地が街並みの大半をカバーしている土地柄のため、静かなエリアがたくさんあることもまた事実。この地で営業している老人ホームには、このような団地などで暮らす高齢者との交流を活発に繰り広げている傾向が強まっています。瑞光寺や江口城といった歴史をしのぶ場所も多少は保存されており、ゆっくりと歩きまわりながら見物をするのは楽しいものです。
瑞光四丁目駅の前には、市営のコミュニティバスが乗り入れる停留所が駅の開業に合わせて新設されました。本数は少な目ですが、よその駅ないし車庫に向かう路線が運行されており、住民の間では早くから高い需要を獲得してきました。
瑞光四丁目駅は大阪市営地下鉄今里筋線の管内にある駅。10前後しか駅がない路線ですが、わずか2区間しか離れていない太子橋今市駅で谷町線への乗り換えができます。それより3区間進むと関目成育駅がありますが、この駅から終点まではすべての駅に乗り換え先が用意されています。関目成育駅では京阪本線が乗り換え先ですが、各駅で乗り換える対象の鉄道会社はバラバラ。これは各方面に行けるチャンスが多いという事実を象徴しています。
瑞光四丁目駅の利用率は年々上昇しています。1日あたりの乗降客数の推移を振り返ると、6000人を超えたのは2008年、7000人を超えたのは2010年のこと。2012年に8000人を超えてからは増加の勢いが少し衰えていますが、まだしばらくの間、頭打ちになる可能性は当分低そうです。
大阪市は日本全体どころか、世界全体で考えても群を抜いた人口過密地帯という評価があります。このような条件がある土地では、介護施設を新設したいと思ったときに不利に働くこともあるのですが、瑞光四丁目駅の周辺はその点でかなり恵まれていると解釈できます。駅から約1キロ前後離れた場所に、介護施設がけっこう建てられているのです。さすがに500メートル以内となったら可能性は一気に下がりますが。このような立地条件を持つ施設の入居コストがそれほど高額にならない点もまた、人気の的になっています。