医療と介護の連携が充実した安心感の高い街
岡山市の中枢を担う北区。
太古の昔から人々が移り住んだ場所で、いまだに古墳などの遺跡が手厚く保存されています。
北区の区域は、かつての備前国・備中国・美作国の3ヶ国にまたがるエリアを占めています。
それぞれの歴史をしのぶ史跡を観察することは、たやすく行えます。
過去100年を通して、山陽鉄道や山陽新幹線、また瀬戸大橋などの巨大な交通インフラが、岡山市を軸に開通しており、北区は中部地方の中心地として大きな役割を果たしてきました。
面積が広いこともあって、中心部はさまざまな官公署や商業施設が立ち並ぶ一方、深い緑に包まれた山林や農地も存在するなど、多面性にとんだエリアです。
自然の豊かさと、利便性の双方を兼ね備えたエリアだとみなせば、この地域のメリットをよく理解できるでしょう。
周辺地域から絶えず人が流入する場所である以上、岡山市の人口の伸長はとどまることを知りません。
2010年にはとうとう70万人を突破しました。
北区の人口は市内ではいちばん多いですが、近年はその伸びは極めてスローペースに落ち着いており、2023年の人口は29万5,309人でした。
北区の高齢化率は2023年の調査で25.5%でしたが、市内の他の区では30%を超える区もあり、かなりの差が生じていることがうかがえます。
市内の他のエリアでも、高齢化率の上昇や要介護者の増加がしばしば話題になっており、岡山市は市内全域で充実した介護サービスを普及させることに尽力しています。
特別養護老人ホームの入所待機者もなかなか解消されない問題も指摘されていますが、改善された点も数多くあります。
一例をあげますと、北区を代表する医療機関でもある「総合病院岡山赤十字病院」を「認知症疾患医療センター」に指定したことに代表される、医療と介護の連携作業です。
従前より、岡山市は医療・介護・保健の連携に取り組んでいましたが、認知症の高齢者に対して、医療と介護双方が切れ目なく提供される体制が正式に整いました。
老人ホーム・高齢者向け住宅はある程度中心部に近い地域にかたまっているものの、数や種類に関してはバランスが取れている傾向にあるようです。
入居一時金と月額使用料の両方そろって安い施設は数が限られていますが、どちらかが安い施設であれば見つけるのは難しいことではありません。
アクセスのよしあしや周囲の環境など、さまざまな角度からよく施設を比較して、絞り込む方が失敗しなくて済むでしょう。