介護施設は増加の一途。幅広いニーズに応えられるバラエティ
名古屋市の西側にある中川区。
区の名前は中に掘られた「中川運河」にちなんだものですが、庄内川や新川もきわめて身近な存在です(区内には、ほかにも何本も川が通っていますが)。
特にこれらの川の沿岸には工場や倉庫、そして住宅地が立ち並び、多数の住民を集めています。
宅地の造成はいまだに盛んに行われており、商業施設も自然と増えていますが、その一方で農地が残る地域もあるため、便利でありながらものどかな雰囲気がどこか漂う風情となっています。
区外に行きたくなった場合も便利です。
急行列車などがよく停まるエリアではないものの、東山線や名古屋本線、東海道本線や西名古屋港線と、ローカルな路線から広域をつなぐ路線まで、使える鉄道には事欠きません。
市営バスが区内をくまなくカバーしている点も、おおいに評価すべきメリットでしょう。
市内の人口は、全国的に人口減が危惧される現在においても増えていますが、中川区がその原動力となっていると考えることも可能です。
宅地の増加が功を奏していることや、市内中心部に対するベッドタウンとして機能していることがその理由でしょう。
増加のペースは急ではありませんが、当分の間人口が減少傾向に入る可能性は低いとみられています。
高齢化率は、2023年に24.9%を記録しています。
2007年には20%未満だったことを思い出すと、これは目立つ伸び方だといえそうです。
愛知県全体のデータと比べても若干高い水準で推移していることも、無視しがたいものがあるでしょう。
少子化率は2010年に13.8%でした、これも、県の水準より若干低めです。
中川区は、待機児童が市内では多いほうに入るといわれており、抜本的な少子化対策が必要でしょう。
高齢者福祉のニーズも高まっています。
老人ホームや高齢者専用住宅の種類もこの10年程度でだいぶ増えました。
特に、高齢者賃貸住宅やサービス付き高齢者向け住宅には、費用がかかりにくくなっているところがしばしば見られます。
有料老人ホームについても、月額使用料が高くても20万円未満で済むケースがあります。
そしてグループホームのような、安いことで有名な施設も毎年のように増えていますから、施設の種類や安さなど、多くの切り口から施設探しをしてみると良いでしょう。
もちろん、サービスの内容にもよく目を向けていただきたいところです。