こんにちは、「有限会社リハビリの風」でデイサービスを管理している阿部洋輔です。
「介護の教科書」を通して、「デイサービス」の活かし方や特徴をみなさんに知っていただきたいと思います。
「どうやってデイサービスを選べばいいのか?」「ケアマネージャーさんが勧めるところにいけばいいのか?」とデイサービス選びに悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、「デイサービスの選び方のコツ」について掘り下げていきます。
デイサービスが「どういったサービスを提供するところなのか?」という基本的な部分を理解しておくと、ご家族がデイサービスを利用したいというときにも話が進めやすくなりますよ。
利用目的を明確にする

まずは「ご本人の目的」と「ご家族の目的」をしっかりと考えた上で、デイサービスを利用する目的を明確にしましょう。それによって希望する内容やサービスを利用する時間帯などが変わってくるはずです。例えば…
- 利用者さん本人の目的
- リハビリがしたい
- 食事がとりたい
- お風呂に入れてもらいたい
- 家族の目的
- 仕事に出ている間、安全に過ごすために通って欲しい
- 本人にリハビリをして欲しい
- 家族の介護疲れがあり、たまには外出して欲しい
個々の家族によって考え方は変わりますね。デイサービスは全国でも4万店舗以上と非常に多く、大まかに分類しても「リハビリ特化型デイサービス」「認知症対応型デイサービス」 「レスパイト型デイサービス」「アミューズメント型デイサービス」「入浴特化型デイサービス」など、いろいろなスタイルのデイサービスが存在しています。利用目的をまず明確にしましょう!
提供されるサービスの中で優先するポイントを決める

利用目的が決まったら次はサービスの優先順位です。基本的にはデイサービスのサービス内容は「健康チェック」「食事」「レクリエーション」「機能訓練」「入浴」が一般的です。優先順位を決めておかないと「食事はおいしいけど、お風呂が良くない」「リハビリはしたいんだけれど、レクリエーションはやりたくない」といった状況になることがあります。
そうするとデイサービスの利用を継続するかどうか悩んでしまいますよね?すべてが満足のいくデイサービスが一番良いのですが、そういった施設だけでもありませんから、優先順位をつけておくことが大切です。
ケアマネージャーに相談する
先ほどの利用目的や優先順位を決めた上で、ケアマネージャーの意見も聞いてみましょう。ケアマネージャーは近隣のデイサービスの情報をたくさん持っています。それであれば「最初からすべてケアマネージャーに任せれば良いじゃないか!」という声もあるかと思います。ただ一人の方に情報収集をすべてお願いするとどうしても偏りがでます。ですから、事前に利用者さん・ご家族がある程度の目星をつけておくという作業が大事です。
実際に見学する
最後は実際に見学をしてみましょう。デイサービスを実際に見学すると…
- 施設の雰囲気や活気
- スタッフの対応
- 他の利用者さんの状態
これらの情報がわかります。反対にこれらの情報はいくら話で聞いていたとしても、実際にはわかりません。1日をその施設で過ごすことになるのですから、雰囲気も非常に大切なポイントです。
見学のときのポイント(例)リハビリを受けたくて、リハビリ特化型デイサービスを見学するとき…
- リハビリに関わる専門職は何人いるのか
- その専門職はどうようなサービス(マッサージなのか集団体操なのかそれ以外なのか)を提供しているのか?
- 施設の雰囲気はどうか
- 対応してくれる管理者や生活相談員、職員の対応は丁寧か?
ご家族の中にはリハビリの専門職がいるというだけで安心という方もいらっしゃいますが、「マッサージをするのか集団体操をするのか」「また違うサービスをするのか」で随分と内容が変わってきますので、そこまで確認してみると良いでしょう。
デイサービスのまとめ

今回はデイサービスを選ぶコツを紹介しました。
- 利用目的を明確にする
- サービスの中で優先するポイントを決める
- ケアマネージャーに該当しそうなデイサービスがあるか相談する
- 実際に見学する
これらのことに意識してデイサービスを選ぶことが大切です。こういったポイントを意識しないでケアマネージャーさんに任せっきりにすると、利用者さんやご家族の思いと提供されるサービス内容に食い違いが生まれてしまいます。ですから、手間をかけることは無駄ではありません。例えば「病院」といっても、小さな個人病院もあれば、大きな大学病院、クリニックなどいろいろな形態があって得意な分野は異なりますよね。
デイサービスも同じで、こういう希望やニーズがあるから、このデイサービスに通うという判断をしてほしいです。あの人の評判がよくても、違うこの人の評価は低いということは多く存在します。ということで、ぜひこれらの点を意識してご自身にあったデイサービスが選べるようにしてみてください。