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第169回

介護テクノロジーの導入対策3選!「なぜ導入するのか」を意識しよう

最終更新日時 2020/09/04

皆さまこんにちは。有限会社リハビリの風でデイサービスを管理している阿部洋輔です。

今回は、「介護業界にテクノロジーを導入するときの落とし穴とその解決法」についてお話しします。

介護業界におけるテクノロジー導入の3つの落とし穴

数年前から介護業界にも、介護ロボットやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)など先進的なテクノロジー導入の波が押し寄せています。しかし、介護業界で働かれている方の中には、以下のようにマイナスな感情を持っている方もいるのではないでしょうか。

「コミュニケーションロボットが施設に導入されたけど、今は使われなくなった」
「IT機器を導入してはみたものの、業務が効率化されたとは言えない」

何の考えもなしにテクノロジーを導入して、お金と時間は浪費したくありませんよね。

早速、介護の現場などでテクノロジーを導入する際の3つの落とし穴を紹介したいと思います。

1:「流行りだから」と導入してしまう

まず気をつけておきたいのが、「介護業界で流行っているから」「補助金があるから」と、何も考えずに介護ロボットやそのほかのテクノロジーを導入してしまうことです。

これだけ介護業界でテクノロジー活用の話が盛り上がってくると、「ひとまず何かやらなきゃ!」と考えてしまいます。しかし事前に十分な検討がなければ、テクノロジーを有効に使いこなすことは難しいでしょう。

2:現場の意見を聞かずに導入する

2つ目は、現場の意見を聞かずにトップダウンでテクノロジーを導入することです。これでは、事業者と現場との間にミスマッチが生まれてしまいます。現場にテクノロジー導入を望んでいる人が1人もいなければ、作業効率がかえって悪化したり、事業者と現場の間でトラブルに発展する可能性もあります。

介護業界では、ロボットやテクノロジー導入による「手段の目的化」が起こりやすいので注意しましょう。

3:現場からの視点が抜けている機器を導入してしまう

介護テクノロジーを導入する目的を考えて商品を選ぼうとしても、種類はたくさんあります。適切な用途で機械や装置を導入できたとしても、コストパフォーマンスが悪かったり、スタッフが操作しにくかったら困ってしまいますよね。同じ目的があったとしてもいろんな商品(用途や価格)があるはずです。たくさんの商品の中から選び取る力も必要になります。

3つの間違った導入

導入で失敗しないための3つの対策

対策1:何のためにテクノロジーを導入するのかを確認する

「流行っているから」「補助金や助成金があるからひとまず買っておこう」ではなく、「何のために導入するのか」を明確にすることが大切です。

さすがに流行に乗り遅れるとまずいからという理由だけで導入を決める事業所は少ないでしょうが、何のために導入するのかが曖昧になっていることは多いと思います。

対策2:業務を整理して苦労しているポイントを洗い出す

介護業界の仕事には多種多様な業務がありますから、まずはそれらを見える化しておく必要があります。そして、それにあったテクノロジーを導入することが重要です。

例えば介護ロボットの種類をとってみても、以下の通りさまざまです。

  • 移乗支援
  • 移動支援
  • 排泄支援
  • 見守り
  • コミュニケーション
  • 入浴支援
  • 介護業務支援
事業所によって苦労している業務と、改善したいポイントは違いますから、まずは業務を整理しましょう。そうすれば、おのずとどのテクノロジーを導入すれば良いかわかるはずです。

対策3:いろいろな商品を調べて知る

せっかく目的を明確にして、どの業務を代替するために導入するかが決まったのに、商品について何も知らないと効果の薄い商品を導入する可能性があります。ですから、現在どんな商品があるかはしっかりとチェックしましょう。

何をチェックすれば良いかわからなければ、厚生労働省のホームページ『介護ロボットの開発・普及の促進』(ロボットの種類や開発支援が載っている)を見たり、機器の展示会などに顔を出してみると良いと思います。話題性だけを追うのはお勧めしませんが、テクノロジーの分野に対してフットワークを軽くし、情報を収集しておくことはとても大切です。

テクノロジー導入における対策

事業に良い効果がなければ意味がない

介護テクノロジーの導入については、以下の3点に注意してください。

  • 何のために導入するのか
  • どんな役割(業務)を担って欲しいのか
  • そのうえで適切な商品を選べているか

この3点が曖昧だと、いくら良いテクノロジーを導入しても介護現場は何も変わらない、もしくは混乱してしまうこともあるかもしれません。介護テクノロジーの導入が事業所にとって効果的な取り組みになるように対策していきましょう。

効果の薄い商品を導入しないためには

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