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第66回

在宅介護は大変なのに「孤立無援…」ひとりだけで頑張っていませんか?介護者を守るにはチームが必要!

最終更新日時 2018/12/27
#親の介護
認知症介護は大変なうえに長期戦になりやすいので、一人の介護者だけでケアを続けることは非常に困難です。介護者が精神的に参ってしまわないためにも、周囲に継続的な協力体制を構築しておくことが大切となってきます。

みなさん、こんにちは!デイサービスで看護師をしている、認知症LOVEレンジャーの友井川 愛です。

今回も認知症介護についてお話していきます。

認知症介護の現場で、どこよりも大変なのが在宅での介護だと思います。

いやいや、どの現場であっても同じように大変でしょう?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、病院や施設の場合、スタッフは時間を決めて交代することができますよね。

一方で在宅介護は、24時間ずっと気を緩めることができない生活が何日、何年間と続いているのです。

また、病院や施設であれば何人かのスタッフが一人の被介護者をみているので、スタッフ間で相談することができ、孤立することはないですよね。

しかし、在宅介護における問題点は、介護者のほとんどがひとりで負担を抱え込んでしまい、孤立しやすいことにあります。

介護者が抱えるストレスの原因

認知症の方を介護するときにかかるストレスは、経験してみなければ理解しづらいですよね。

介護者のストレスの原因として多いのは、「家族・親族などが認知症について理解してくれない」ことです。

では、どうして理解してもらえないのか?

それは、自分の身内が認知症だという事実を周囲の方々が受け入れられずにいるからです。

このことから、認知症の家族・親族の方々には、介護の苦労をわかろうとしない傾向が強くなってしまいます。

もうひとつの原因は、「周囲からの応援によるプレッシャー」。

認知症の方を介護するにあたっては、たくさんの苦労が付きものです。

例えば意思疎通が難しい、深夜に寝ていても被介護者に起こされる、ご飯を食べえてもらえない…など。

そういった余裕のない生活を送っているなかで周囲に「頑張って」などと言われると、介護者は余計にひとりで思い詰めてしまいます。

介護チームをつくり役割を決める

リーダーを決める

認知症介護は長期戦になりやすいので、ひとりの介護者だけでケアを続けることは非常に困難です。

介護者が精神的に参ってしまわないためにも、継続的な協力体制を構築しておくことが重要。

まずは家族・親族でじっくり話し合い、介護のリーダー役を決めましょう。

そのうえでお互いが協力できることを確認し、負担を均等とまでは難しいにしても、ひとりにだけ負担が偏らないようにしましょう。

また、高齢者夫婦のどちらかが認知症になり、老老介護になっているようなら、息子、娘たちがリーダーとなり協力し合うことも必要となってくるでしょう。

みんなで交代する

リーダーを決めましょうと先にお話しましたが、リーダーを決めてしまうことで、逆にその方が頑張りすぎてしまうこともあります。

そういったときは一日の中で数時間ほど介護を交代してみたり、夜だけ被介護者と離れた場所に泊まってもらったりすることで、リーダーを務める方の自由な時間を確保することができます。

ただし、そのときに注意してほしいことがあります。

認知症の方は環境の変化に敏感なので、交代するときにはリーダーの方から、被介護者の情報を細かく聞いておきましょう。

情報がなかったことで対応方法がわからず、認知症の方が暴れてしまったり、不眠になってしまうといった症状が起こる場合があるので、引き継ぎはきちんと行いましょう。

介護者のストレスを解消するために

1.リフレッシュデーをつくりましょう

家族に介護を交代してもらったり、デイサービス、ショートステイを上手く利用して、介護から解放される時間をつくりましょう。

趣味をして過ごしたり、友人と出掛けたりすることで、気持ちをリフレッシュすることができます。

2.自分の気持ちを話しましょう

認知症介護の苦労を知っている方はみなさんの周りにたくさんいます。

担当のケアマネージャーなどに相談したり、同じ体験をしている方同士で交流することで、悩んでいるのは自分だけではないと安心することも大切です。

認知症家族の会などを利用するのも、ひとつの手ですね。

3.大声を出したり、運動したりしましょう

カラオケが好きなら大きな声で歌うのも良いですし、スポーツが好きなら体を動かすのも良いですね。

こういった動作には気持ちを落ち着かせる作用があるので、ご自身に合うもので気持ちをリフレッシュさせしましょう。

4.日記を書いてみましょう

自分の想いや悩みなどを、日記などに書き出してみるのも効果的です。

精神的な疲れを心の中に閉じ込めてしまうことを防ぐことにもなるので、思いのままに書き出してみましょう。

認知症の方を守る社会環境が必要

介護に対して真面目で熱心な家族ほど、負担を抱え込み過ぎて倒れてしまったり、虐待してしまったりという悲惨な状況に陥りやすい傾向があります。

周囲に家族が認知症であることを知られたくないとの思いから、周囲の協力を拒絶してしまう方も孤立しやすいといえるでしょう。

そんな悲しいことが起こらないようにするためにも、認知症の方の家族・親族だけでなく、たくさんの方に正しい認知症の知識を学んでいただき、地域全体で助け合える社会作りが必要です。

次回のテーマは【在宅介護のメリット】についてお話しさせて頂きますね。

今回のテーマまとめ

  • 介護者の方に協力する体制をつくりましょう
  • 介護者が自由になれる時間をつくりましょう
  • ストレス解消法を見つけましょう
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