いいね!を押すと最新の
介護ニュースを毎日お届け

介護ロボットの今後について

介護ロボットの現状とは

産官学連携の動きが活発化

介護ロボットの開発・運用に関して産官学連携の動きが活発化している現状

先進的技術の開発が得意な日本でありながら、安全性や市場価値などの課題点があり、研究開発および実用化が思うように進んでいません。とはいえ、介護ロボットの開発、生産、販売をする企業が産官学連携ベンチャーという形で創設されるなど徐々にではありますが、私たちにとって介護ロボットが身近なものとなってきています。介護ロボットは、介護事業者および、家族として介護を行っている方に対して、介護負担を軽減する効果が見込めるため、ずいぶん前から注目されてきていました。

ここでは、こうした介護ロボットの現状と、今後の展開について見ていきましょう。

介護ロボットの実用化に国が乗り出す

「ロボット技術の介護利用における重点分野」を公表

経済産業省と厚生労働省が平成24年に「ロボット技術の介護利用における重点分野」を公表しました。高齢化に伴う要介護者の増加を見込み、介護ロボット産業の社会的必要性が高まったことを受け、介護ロボットの研究開発および実用化に向けて、国がようやく本腰を入れて動き出しているのです。

重点開発分野とは?

介護ロボットといっても、その種類や目的は多岐に渡ります。経済産業省と厚生労働省はその中でも、先に挙げた「ロボット技術の介護利用における重点分野」を定め、移乗介助や排泄支援など8つの分野を具体的に挙げています。既に各企業や研究機関によりそれぞれの分野においてロボット介護機器の開発が進められています。

具体的項目 特徴

移乗介助機器
(装着型)

・介助者が装着して使うことで腰の負担を軽減
・介助者が1人で着脱可能
・ベッド、車いす、便器の間の移乗に用いることができる
移乗介助機器
(非装着型)
・介助者が1人で使用することができる
・ベッドと車いすの間の移乗用
・移乗に当たって介助者の力の全部または一部のパワーアシストを行う
・機器据え付けのための住宅等への工事不要
・つり下げ式移動用リフトは除く
移動支援機器
(屋外型)
・手押し車型
・高齢者が自らの足で歩行することを支援する
・荷物を載せて移動できる
・モーター等で移動をアシスト
・4つ以上の車輪を有する
など
移動支援機器
(屋内型)
・トイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援・要介護者のみ、若しくは1人の介助者のサポートで使用できる
・椅子からの立ち上がるやベッドからの立ち上がりを主にサポート
など
排泄支援機器 ・居室で便座に腰掛けて用いる便器
・排泄物の臭いの拡散を防ぐため排泄物を室内へ流す、または密閉して隔離する
・室内での設置入りが調節できる
見守り支援機器
(介護施設型)
・センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を使用
・複数の要介護者を同時にも守ることができる
・昼夜問わず使用できる
・要介護者が自発的に助けを求める行動情報だけに依存しない
・ベッドからの離床を検知し通報できる
見守り支援機器
(在宅介護型)
・センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を使用
・複数の部屋を同時に見守りができる
・暗室や浴室でも使用できる
・要介護者が転倒したことを検知し通報できる
など
入浴支援機器 ・浴槽に出入りする際の一連の動作をサポート
・要介護者のみ、若しくは1人の介助者のサポートで使用できる
・機器を使っても少なくとも旨にまでお湯につかれる
・介助者が1人で取り外しができ、特別な工事なしに設置できる

重点分野の内容を見てみると、一口に“ロボット”といっても人型ロボットのようなイメージではなく、認知症高齢者の見守りをサポートする技術や、要介護者の自立を促す技術、介助者の身体的負担を軽減するための技術など各項目で様々な技術開発が進んでいることが分かります。

ロボット技術の進展により介護の未来も大きく変わる?

介護ロボットの活躍

介護の現場においても家庭での介護においても、介護は介助者に身体的負担が大きくかかることから、今後、介護ロボットの実用化により、介護負担が軽減される事が期待されます。

高齢化の進展により、高齢者による介護、いわゆる老老介護を行う世帯の増加が見込まれると同時に、地域包括支援システムにおける在宅介護が増々進むことを考えると、介護ロボットが家庭においても活躍するということが、介護ロボット技術の最終的なゴールではないでしょうか?

家庭へ普及するところまでいくには、介護ロボットが量産され、一般の人にも手に入りやすい販売価格にならなければなりません。大掛かりな介護ロボットに関しては、すぐにとは行かないかと思いますが、自動車や携帯電話、最近ですと発光ダイオードが有名ですが、さまざまな物が一般家庭にまで普及した日本です。在宅介護において、多くの介護ロボットが活躍する日は、そう遠くはないかもしれません。

人件費の軽減、介護人材不足への打開策となるか?

介護人材の不足が叫ばれて久しいなか、「公益財団法人 介護労働安定センター」が実施した「介護労働実態調査(2013年度)」では、半数以上の介護施設が人手不足を感じている実態が明らかになっています。

介護スタッフの介護現場での負担の増大はそのままサービスの質の低下にも繋がることから、介助者のサポートをしたり、要介護者の自立支援をしたりしてくれるロボット技術は人手不足を補うための技術としても注目されています。

介護労働安定センターが発表している介護労働実態調査から介護施設で人手不足を感じている施設の割合についてのグラフ、2013年度には大いに不足していると答えている人が5.7%、不足していると答えている人が19.8%、やや不足していると答えている人が31.0%、適当と答えている人が43.0%、過剰だと答えている人が0.5%となっている

また、各介護施設における人件費は経営コストにおいて大きなウエイトを占めており、人件費が削減できれば、有料老人ホームなどへの入居費用が今より抑えられる可能性も出てきます。

介護ロボットが人間の代わりにできるところを頑張ってくれるようになれば、将来的には、人件費を最低限に抑え、有料老人ホームがもっと利用しやすくなるという未来も現実のものとなるのかもしれません。

また、そうでなくとも、介護現場においてロボットと人との分業がスムーズに進めば、人と人とのふれ合いが重要である介護において本当の意味での心の通った介護サービスが実現するのではないでしょうか?

介護ロボットに関する現場職員の反応は?

介護ロボットを歓迎しない理由は導入コストやイメージ

介護職員が介護ロボットを導入したくない理由について

確かに、まだまだ介護ロボットは需要が少なく大量生産が難しいことから開発され実用化まで進んだとしても1台あたり数百万円もすれば導入できる介護施設は限られてきますし、家庭での利用は到底不可能です。こうした介護ロボットに対し大歓迎ムードでないことの理由として介護現場側からは「導入コストの高さ」や「ロボットや機械から想起させられる冷たいイメージ」が指摘されています。

また、介護は「サービス産業」ともいわれる通り、ホスピタリティや要介護者への気遣いが大切な仕事。介護に機械を使うということに疑問の声が挙がるのは人と人とのふれ合いが大切な仕事に、冷たいイメージの機械を使うことをためらうという心理的側面があるのではないでしょうか?

とはいえ介護ロボットは、介護サポートを行い、人手不足の介護現場でゆとりを生む一助になる可能性を秘めている技術です。開発途上であることから、現場でのニーズとの擦り合わせをはじめ、さらなる技術開発が必要ではあるでしょう。

既に日本のロボット技術は世界でも認められはじめており、EUでの医療機器指定であるMDD(Medical Devices Directives)認証を取得したロボットスーツ「HAL(Hybrid Assistive Limb)」なども登場しはじめています。

ゆくゆくは介護保険の適用対象に介護ロボットが登場する日もそう遠くないかもしれません。

ページトップへもどる
No.1に選ばれました!楽天リサーチ調べ

全国の老人ホーム・介護施設を探す

物件数No.1 空室情報をリアルタイム更新

有料老人ホーム・介護施設の最新の空き状況から一発検索
老人ホームの種類費用、人気の介護施設のランキング
資料請求・見学・相談、全て無料!エリア・路線の相場情報も公開!